2025.03.25
# イベント
【開催レポート】ながさきde農業IJU産地見学ツアーin長崎市
長崎で農業するってどんな感じ?
県内各地で開催した産地見学ツアー、今回は長崎市編をお届けします。

若手7割!収量県下NO.1!ほどよく田舎!
今新規就農者が増えているJA長崎せいひ ことのうみいちご部会を訪ね、産地を視察。
先輩農業者のリアルな声を聞くことができました。
部会員23名のうち16名が40歳代以下。生産者・栽培面積が年々増えている活気のある産地です。他業種から就農した先輩農業者も活躍しています。

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1日目は現地視察からスタートです
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〇視察①イチゴ農家
大坪さん(31)(就農5年目/前職造船業)
JAのリースハウス(15a)で初期投資を抑えつつ必要な設備を利用しながら、イチゴ栽培に取り組んでいます。元々農業に興味があったという大坪さん、研修制度の存在を知り一歩踏み出すことに。「農業を始めてよかったことは、人間関係の悩みが減ったこと。大変だったことは、農地探し。ハウスを建てるとなると地主さんの許可が下りにくい。信用を得ることやタイミングのよさも必要」等、先輩農業者としての本音を語ってくださいました。

\メモを取りながら、真剣にお話しを伺いました/

〇視察②イチゴ農家
津田さん(34)(就農1年目/前職造船業)
JAの研修制度を利用して1年間学び、現在はリースハウス(20a)で夫婦+パートさんでイチゴ栽培に励んでいます。「会社員の時と違ってすべて自分の自由だし自分の責任」「年代が近い方が多いので相談しやすい」「気候等毎年状況が変わる中で、ベテラン農家さんと検討し対応している。コミュニティの中で研鑽を積ませてもらえているのはありがたい」等、実感のこもった言葉に参加者は耳を傾けていました。

\貴重なお話をありがとうございます/

〇交流会
ことのうみいちご部会の部会長や若手先輩農業者、行政やJAを交えての交流会。おいしい食事を囲みながらざっくばらんに「農業に興味を持ったきっかけ」や「よかったこと、大変だったこと」「研修や補助金などの支援制度」をテーマに話が尽きませんでした。フルーツサンドを作って近々販売を行う6次化に挑戦する先輩農業者も。農業を始めた先にいろんな道があることを知ることができました。

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2日目は研修施設の視察からスタート
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〇視察③研修施設
JA長崎せいひが運営する就農研修のためのハウス。最新の環境制御技術が導入されたハウスでイチゴ栽培の基本を学ぶことができます。
「厳しいことを言うようですが…」とJA長崎せいひの久保さん。「20a分(一人経営の基本的な規模)のハウスを建てるのに3500万円くらい(令和元年時点)。ハウスを建てる9割の方が補助金を利用するが、補助金を借りるには前々から計画を立てる必要がある。覚悟を決めて準備を整えてからやっと踏み出せるものです。まずは自分のライフスタイルに農業が合うのかどうかよく考えてみてください。ベストな形でお手伝いができるよう私たち関係機関も力を尽くします」と必要な経費や心構えについて現実的なアドバイスを行いました。

\JA長崎せいひの久保課長から、貴重なお話を伺いました/

全ての視察を終え、道の駅『夕陽が丘そとめ』に立ち寄りました。
\夕陽が丘そとめからは、角力灘(すもうなだ)の風景を楽しめます/

長崎の美味しい食材を味わい、今回のツアーは終了です

〇参加者の感想
『若い世代が多く活気のある素敵な産地だった』
『設備の投資額や研修制度について知ることができ、就農前後の流れを具体的にイメージすることができました』
『補助金等行政やJAのサポートの仕組みを知ることができた』就農にあたってのよい話も厳しい話も本音で聞くことができた』等々
「長崎で移住就農」のリアルが分かる!県内各地で開催した産地見学ツアーの様子をお届けしました☺
次回開催のご案内はHP「ながさき就農支援ポータルサイト」またはインスタグラム「農山村で深呼吸」でお知らせいたします。