長崎有機農業研究会・株式会社長有研の先輩農業者紹介
農業を目指したきっかけは?
前職(福祉業界)をやめようとしたときに、たまたま知り合いだった長有研の方に「土でも触ってみれば」と言われたのがきっかけ。バイト感覚で気軽に始めてみたら楽しさと懐かしさを感じた。作業もスムーズに覚えられ、農業が肌に合った感じがしました。
新規就農研修は役立ちましたか?
県の研修を2年受け、長有研の直営農場「ぎっどろファーム」で4年間雇用就農。自営に切り替え5年が経ちました。
就農前後の変化
勤めていたら時間で縛られるが、今は時間の使い方は自由。基本一人作業で、対人ストレスがなくて気楽です。お金の心配はありますが…。作物の日々成長する姿を見て、自分も頑張ろうと思えます。
経営を行う中で大切にしていること
「何事も楽しく」がモットー。作物の作り方より人間関係作りの方がもしかしたら大事かもしれない。周りの皆さんが手取り足取り教えてくれるのでとても助けられています。
困った時は誰に相談していますか?
会社(長有研)の代表や先輩方。病気等トラブルがあった時、生育状況がよくない時など畑のことは大概聞いています。
農繁期・農閑期の過ごし方
農繁期(9、10月):年中収穫するものがある。忙しい時は1日12時間労働(肥料入れて耕運、種まき、水やり、草刈)
農閑期(6~8月):作業は1日5、6時間(主に草取りと土作り)。仕事の合間に泳いだりも(家の目の前が海。歩いて1分!)。休みの日は休耕地をドッグランにして犬と遊んだり、趣味(レザークラフト、絵画)を楽しんだり。帰省や家族旅行にも行きます。ちょっとした空き時間や突然できた休みをフットワーク軽く楽しめるかどうかが大事だと思います。
今後の目標
農業のイメージを変えたい。土がついたままお店に入らないとか(笑)、外からの見え方も意識している。農業に救われたし、毎日が楽しい。そういう自分の姿を見て、後に続く人が来てくれればいいなあと期待しています。
南島原での暮らしについて
生活利便性が良い。田舎だけどコンビニ、ドラッグストア、ホームセンターなどのお店がちょこちょこある。少し足を延ばせば都会に行ける。海が近く眺めているだけで幸せ。島原っていい場所ですよ。
農業に関して言うと、温暖な気候で農業するのにメリットがある土地だと思います。冬は雪が降らず虫も少ないので葉物野菜が育てやすいです。